アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides, Walter 1788)

アメリカキササゲ(Catalpa bignonioides)は、アメリカ合衆国南東部原産のノウゼンカズラ科の落葉樹です。大きな心形の葉はしばしば3枚ずつ輪生し、夏には黄色と紫色の斑点がある白い花を咲かせます。その後につく細長い果実は、冬のかなりの期間、枝に残ります。

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学名Catalpa bignonioides
属Catalpa
目Lamiales

アメリカキササゲ, Southern catalpa, Cigartree と Indian bean tree

基本情報
毒性
猫・犬に既知の毒性は報告されていません
管理の難易度
中程度
植物タイプ
葉の性質
落葉
寿命
多年草
原産国
アメリカ合衆国
自生環境
湿って肥沃な川岸や氾濫原の森林。原産地外では公園、中庭、街路にも植えられます。
季節性
開花期
夏
収穫期
秋冬
生育
休眠
冬季休眠
生育速度
7/10
成熟までの期間
開花は5–7年から。成木の樹形になるまで15–20年
増やし方
種子, 根挿し, 接ぎ木
気候と水やり
温度
耐寒性
耐風性
中程度。大きな葉は強風に傷みやすくなります
湿度
40–70 %
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
はい
用土
土壌pH
土壌タイプ
水はけのよい土, 粘土、シルトまたは砂
塩類土壌
耐えられる
光と置き場所
日照条件

日なた

日なたを好み、明るい半日陰にも耐えます
屋外
地植え, 日なたの花壇
鉢
大型コンテナ
形態
高さ900–1800 cm株張り600–1500 cm
葉
緑
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 葉 1
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 葉 2
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 葉 3
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 葉 4
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 葉 5
花
白黄紫大きさ3–4 cm
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 花 1
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 花 2
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 花 3
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 花 4
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 花 5
果実
茶
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 果実 1
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 果実 2
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 果実 3
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 果実 4
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
茶緑
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹皮 1
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹皮 2
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹皮 3
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹皮 4
アメリカキササゲ (Catalpa bignonioides):原産地と利用法 — 樹皮 5

世界の分布

原産地はアメリカ合衆国南東部で、テキサス州東部からジョージア州南部まで広がり、アラバマ、フロリダ、ルイジアナ、ミシシッピ各州にも分布します。観賞樹として広く導入され、ヨーロッパの温帯にも普及しましたが、他の一部の北米原産樹木に匹敵する侵略的な地位は記録されていません。

  • 原産1
  • 移入1
  • アメリカ合衆国
  • フランス本土

六角形:植物が見られる地域。緑の点:原産分布域。1

基本情報

アメリカキササゲ(Catalpa bignonioides Walter、1788)はノウゼンカズラ科の落葉樹です。Thomas Walterが1788年の『Flora Caroliniana』で、カロライナ地方の個体に基づいて記載しました。 1 10

Catalpaという属名はアメリカ先住民の言葉に由来し、北米で初期に本種を記載した博物学者も用いていました。種小名bignonioidesは、同じ科のBignonia属と花が似ていることを表します。フランス語の「豆の木」という呼び名は、垂れ下がる長い果実にちなみます。 9 10

見分け方

成木は通常高さ 9–12 m、枝張り6–15 mの中高木になり、老木ではさらに高くなることがあります。樹冠は幅広く、不規則な丸みを帯びます。初期の生長は速いものの、骨格ができると大きく減速します。 5 6

若い枝の葉は対生、または 3枚ずつ輪生 します。葉は幅広く、基部が心形で先がとがり、長さは最大25 cm、幅は20 cm近くになります。もむと不快なにおいを放つため、近縁種との区別に役立ちます。 5 7

白い鐘形の花には、筒の内側に黄色と紫色の斑点があります。幅3–4 cmの花が、長さ20–30 cmの直立した円錐花序を作ります。続いてできる褐色の細長い果実は、長さ30–40 cmほどになることが多く、冬のかなりの期間、裂けずに枝に残ります。 2 5

分類のポイント

学名として受容されているのはCatalpa bignonioides Walterです。古い変種や型の名には、Catalpa bignonioides var. aurea (Mast.) Lavallée ex Bureauと、Catalpa bignonioides var. variegata Bureauがあります。現在は独立した分類群として扱わず、本種に含めています。 1

販売名 Purpurea には注意が必要です。苗木の流通では、多くの場合、本種と中国のキササゲ(Catalpa ovata)の交雑種、Catalpa × erubescens Carrièreを指します。若芽が黒紫色なら交雑種、緑色なら本種という違いが手がかりになります。 4

生息地と分布

米国南東部 のテキサス州東部からジョージア州南部が自生域で、アラバマ、フロリダ、ルイジアナ、ミシシッピ各州にも分布します。川沿いや低地の氾濫原林など、湿って肥沃な土壌に生えます。 7 6

観賞樹として導入された先は、フランス本土を含むヨーロッパの温帯各地です。公園や中庭、街路に植えられ、こうした導入地域では主に栽培されています。他の一部の北米原産導入樹木に匹敵する、侵略的な地位は記録されていません。 8 9

生活環と繁殖

原資料が扱う温帯では6–7月に開花し、Catalpa speciosaより2–3週間遅くなります。本種の花は紫の斑点も明らかに多く、開花中ならこの時期の差が識別に役立ちます。蜜を出す花にはハチが集まり、良質の蜂蜜も得られます。 2 7

果実は数か月かけて成熟し、秋に褐色になります。やがて縦に裂け、端の丸い翼をもつ種子を放出して風で散布します。栽培では主に種まきで増やし、ときには根挿しも行います。Aureaのような品種を保つには接ぎ木が使われます。 5 2

利用と注意点

夏の花と大きな葉を楽しむ観賞用途が中心で、街路や広い庭、公園に単独でも植えられます。木材は軽く、地面に接しても腐りにくいため、かつては柵の杭にも利用されました。 6

落ちた花や葉、果実は、定期的に片づける必要があります。通路やテラスではとくに管理の手間を考えておきます。一般的な獣医資料では、猫や犬への既知の毒性は報告されていません。馬については信頼できる情報が足りず、不明 です。 7

害虫ではスズメガの一種Ceratomia catalpaeの幼虫がよく知られ、年によっては数日で葉を食べ尽くしますが、それだけで木を枯らすことはありません。半身萎凋病や夏の終わりのうどんこ病も発生します。材は比較的軟らかく、強風で折れやすいため、幹へのつき方が悪い太枝には注意が必要です。 7 6

品種・類似種・近縁種

芽出しが黄金色で夏に黄緑色になる「Aurea」は、苗木として広く流通する品種で、RHSのアワード・オブ・ガーデン・メリットを受賞しています。「Nana」は花をつけない矮性型で、高い位置に接いでコンパクトな街路樹に仕立てられます。 3

近縁のCatalpa speciosaは、もんだ葉が青葉のようににおい、花冠の下側の裂片に切れ込みがあります。対してアメリカキササゲは葉が不快ににおい、下側の裂片に切れ込みがなく、花の斑点も密です。キリとの区別では、葉が2枚ずつ対生して3枚輪生にならないことと、春に葉より先に紫の花が咲くことが目安になります。アメリカキササゲの白花は夏に咲きます。 2 10

主な参考文献

よくある質問

アメリカキササゲは猫や犬に有毒ですか?

一般的な獣医資料では、Catalpa bignonioidesの猫・犬への既知の毒性は報告されていません。馬については信頼できる情報が不足し、判断できません。

Catalpa speciosaとはどう見分けますか?

アメリカキササゲの葉はもむと不快なにおいがしますが、Catalpa speciosaは青葉のようなにおいとされます。本種の花は紫の斑点がより密で、開花も約2–3週間遅くなります。

葉をもむと嫌なにおいがするのはなぜですか?

もんだときの不快なにおいは、アメリカキササゲの葉に記載される特徴です。青葉のようなにおいとされるCatalpa speciosaと区別する手がかりになります。

「Purpurea」はアメリカキササゲの品種ですか?

この販売名は多くの場合、Catalpa bignonioidesと中国のキササゲCatalpa ovataの交雑種Catalpa x erubescensを指します。若芽が黒みを帯びた紫色になるのが特徴で、本種の名で販売されても純粋な本種とは異なります。

アメリカキササゲはフランスで侵略的ですか?

フランス本土では、Catalpa bignonioidesに侵略的な地位は記録されていません。他の一部の北米原産導入樹木とは異なり、主に公園、中庭、街路で栽培されています。

長いさやのようなものは何ですか?

褐色の細長い果実で、英名cigartreeの由来にもなっています。秋に成熟して冬のかなりの期間枝に残り、縦に裂けると、翼のある種子を風で散布します。

アメリカキササゲはどうやって増やしますか?

種そのものを増やすなら、湿った暖かい土にまく実生が最も簡単です。親株に忠実な株を得るには根挿しも使え、AureaやNanaのような品種の性質を保つには接ぎ木を用います。

似ている植物

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。