Persian ivy (Hedera colchica, )
Hedera colchica(命名者表記は(K.Koch) K.Koch)は、コーカサス地方に由来するウコギ科の常緑つる植物です。大きな葉と付着根をもち、日陰の健全な壁を覆います。Hedera helixとは別種で、植え場所の強度、伸長の管理、ヘデラ類に共通する誤食への注意が大切です。
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Taken Nov 15, 2009 by Photoflora - Jean-Luc TASSET (©)
Taken Nov 15, 2014 by Photoflora - Jean-Luc TASSET (©)
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Taken Sep 15, 2005 by Photoflora - Jean-Luc TASSET (©)
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基本情報
Hedera colchicaは、コーカサス地方に由来するウコギ科の常緑つる植物です。Wikidata、POWO、WFOの分類情報でも独立した種として扱われます。Hedera helixの園芸品種ではなく、別種のヘデラです。 1 2 3
北向きの壁を格子なしで覆える性質は、Hedera helixと共通しています。どちらも付着根で支持面につかまり、日陰に耐え、葉を一年中保ちます。ただし、H. colchicaは葉がはるかに大きくなる点で異なります。 8 5
自生域はコーカサス、トルコ北部、黒海周辺の地域と結びついています。庭では涼しく湿り気のある日陰に向くつる植物として考えられます。小さなベランダの鉢より、大きな壁で葉の迫力を生かしやすい植物です。 2 5
日照の少ない外壁や斜面を、一年中緑で保ちたいときに役立ちます。目立つ花をたくさん咲かせるための植物というより、冬にも形が分かる、密度のある常緑の面をつくる植物です。 8 5
見分け方
厚く革質で光沢のある大きな葉が、最初の見分けどころです。葉は心形や卵形になることが多く、日陰の外壁でも熱帯植物のような印象を与えます。NC Stateは、気根をもつ褐色の茎と、非常に幅広い葉を記載しています。 5 8
地面を這って広がることも、自力で登ることもできます。若い茎から出る短い不定根が、木、石、れんが、丈夫な塗り壁に付着します。支持物から養分を奪う寄生植物ではありませんが、既存のひび割れには入り込むことがあります。 5 8
光のよく当たる成熟した枝では、秋に緑がかった花が散形状に咲き、冬に暗色の実がつくことがあります。花や実は昆虫や鳥を引き寄せますが、人が食べられる果実と取り違えてはいけません。 5 6
室内のポトスや、グラウンドアイビーと呼ばれる草本とは性質が異なります。褐色の茎、実際に付着する根、支持面で年を重ねる枝をもつ、屋外向きの木質のつる植物です。「アイビー」という通称だけでは同定できません。 5 7
分類と名前
学名のHedera colchicaは、園芸品種の所属を確かめる基準にもなります。Dentata、Dentata Variegata、Sulphur Heartはこの種に属します。アイビーという共通名が似ていても、Hedera helixの品種として扱うことはできません。 4 5
種を分けて考えることは、植栽にも関係します。Hedera helixはよりなじみ深く、寒冷な大陸性気候では耐寒性が勝ることが多い一方、H. colchicaは幅広い葉の密な景観をつくり、乾いた寒さに弱い場合があります。大きな北向き、北西向きの壁に向く性質です。 8 7
葉の形、生育の勢い、耐寒性を比べるときには、種名まで確認します。単に「斑入りアイビー」と呼ぶだけでは、必要な支持物や剪定量、実への注意を判断するには不十分です。 5 2
栽培と支持面
涼しい壁面や日陰の斜面では、日陰から半日陰を好む性質を生かせます。水はけがよく、乾ききらない土と適度な空中湿度が適します。根づけば一時的な乾燥にも耐えますが、芝が育ちにくいような場所で豊かな葉の量感が出ます。 5 8
植える前には、まず支持面の状態を確かめます。健全な壁なら付着根だけで覆えますが、もろいモルタル、雨どい、ひび割れた外装、屋根では、同じ自立性が管理上の危険になります。植物の丈夫さだけで判断しないことが大切です。 8 5
剪定は見た目を整えるだけの作業ではありません。年に1〜2回、伸びた部分を整理すれば、瓦の下への侵入、雨どいの詰まり、窓や開口部が隠れることを防ぎやすくなります。何年も放置してから一気に引き剥がすより、定期的な切り戻しが適します。 5 8
非常に乾く土でも生き残る場合はありますが、この種らしい豊かな姿は失われがちです。植え付け後の数季節には、水やり、軽いマルチ、茎の誘導、向きの悪い枝の除去を行います。初期の手入れが、後々維持しやすい壁面につながります。 5 8
利用
広い日陰の壁面や常緑の地被として使うと、持ち味がよく出ます。北向きや北西向きの古い外壁にも、葉が深い緑の奥行きを与えます。細いパーゴラなら、巻きつくタイプのつる植物のほうが扱いやすい場合があります。 8 5
斜面を安定させたり、樹木の下を覆ったり、維持しにくい芝生に代えて使ったりすることもできます。密な葉は草取りを減らす一方、隣の植物を覆い尽くさないよう、植栽の境界をはっきり管理する必要があります。 5
斑入り品種は日陰を明るく見せますが、生育が均一でない場合があります。斑のコントラストを保ちたいときは、全面が緑色に戻った枝を取り除きます。斑入りであっても、種がもつ生育の勢いや毒性はなくなりません。 5 6
毒性と注意点
ヘデラ類の誤食には十分な注意が必要です。ASPCAが猫、犬、馬に有毒とする対象はEnglish ivyで、トリテルペン系サポニンにより嘔吐、腹痛、よだれの増加、下痢を起こします。H. colchicaでも、同じヘデラ類として摂食を避ける扱いが必要です。 6 8
人も葉や実を食べないようにします。皮膚が反応する場合は手袋を使い、大きな剪定作業では接触に気をつけます。冬に目立つ暗色の実は子どもの興味を引くことがありますが、鳥の餌として眺め、味見をさせないことが大切です。 6 5
大きく健全な支持面には適していても、壊れやすい構造物や手入れできない庭には向きません。Hedera colchicaの問題は登ること自体ではなく、必要な空間、剪定、毒性への配慮を欠いた場所に植えることで生じます。 8 3
目立つ花は少なくても、豊かな葉の存在感が得られます。自力で広がる力があるため、定期的な伸長管理も欠かせません。小さな花の細部を楽しむ植物というより、庭の骨格と緑の面をつくる植物です。 8 5
主な参考文献
植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。


