マルバアサガオ (Ipomoea purpurea, (L.) Roth)

マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)は熱帯・亜熱帯アメリカ原産のヒルガオ科の一年生つる植物です。青みを帯びた紫の花を咲かせ、成長が非常に速いため夏のトレリスを覆うのに向きます。種子の毒性とこぼれ種からの繁殖には注意が必要です。

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学名Ipomoea purpurea
属Ipomoea
目Solanales

マルバアサガオ, Morning glory と Common morning glory

基本情報
毒性
注意 : 人(子どもを含む) · 有毒 : 猫, 犬 と 馬
管理の難易度
中程度
植物タイプ
一年草 · つる性植物 · 屋外植物 · 鉢植え植物 · 観賞植物 · 有毒植物 · 送粉者を呼ぶ植物
葉の性質
落葉
寿命
一年草
自生環境
耕作地、荒れ地、柵、庭に育つ一年生つる植物。支えを覆う夏の目隠しに利用します。
季節性
開花期
夏秋
生育
休眠
冬季休眠
増やし方
種子
気候と水やり
耐寒性
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
いいえ
用土
土壌タイプ
水はけのよい土, 一般的な土, 肥沃な土
光と置き場所
日照条件

日なた

屋外
トレリス, 壁際のボーダー, 花壇
鉢
大型コンテナ
形態
高さ150–400 cm株張り50–180 cm
葉
緑
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 葉 1
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 葉 2
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 葉 3
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 葉 4
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 葉 5
花
青紫ピンク白
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 花 1
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 花 2
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 花 3
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 花 4
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 花 5
果実
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 果実 1
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 果実 2
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 果実 3
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 果実 4
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹皮 1
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹皮 2
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹皮 3
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹皮 4
マルバアサガオ (Ipomoea purpurea):原産地と利用法 — 樹皮 5

基本情報

マルバアサガオ(Ipomoea purpurea (L.) Roth)はヒルガオ科の一年生つる植物です。青みを帯びた紫の花を咲かせ、支えを一季で覆う夏の目隠しに利用されます。英語ではMorning glory、Common morning gloryと呼ばれます。 1 2 8

本種はPOWOで受容され、原産域は熱帯・亜熱帯アメリカです。NC Stateは帰化植物として説明し、紛らわしい名称で販売されることがあり、こぼれ種で非常によく増えるとしています。 2 5

近縁のIpomoea tricolorとは区別して考えます。どちらも支えに巻き付くアサガオの仲間ですが、後者の青花に対し、マルバアサガオは青紫から紫の色調を楽しむ植物です。 8 6

手すりや金網、トレリスを一季で素早く覆えることが大きな魅力です。永続的な植栽とは異なり、夏の花のカーテンをつくった後、寒さとともに枯れます。 8 5

見分け方

上へ伸びるのは巻き付く茎によります。緑色の葉は心形で長い葉柄をもち、漏斗形の花は朝に開き、日中にしおれていきます。 5 6

品種によって青紫、紫、桃、赤紫、白と花色が大きく変わります。青い花として楽しむ場合も、純粋な青というより紫を帯びた青の色調が特徴です。 8 5

見分ける手掛かりには成長の仕方もあります。元気な株はすぐに支えを求め、勢いよく茂って硬い種子を含む蒴果をつくります。注意すべき主な部分はこの種子です。 5

園芸ではアサガオ類の種と品種が混同されがちです。正確な学名を確認することで、毒性、成長の強さ、花色、こぼれ種から増えるリスクを判断しやすくなります。 2 6

青系の植栽では、色の濃淡を生かす役割が向きます。紫、菫色、青の混ざり合いが、淡い青花のアサガオとは異なる深みのある目隠しをつくります。 8 6

分類のポイント

分類名はIpomoea purpurea (L.) Rothです。Wikidata、POWO、WFOはこの種の分類上の位置付けを確認する資料になります。 1 2 3

ヒルガオ科には、茎が巻き付き漏斗形の花をつける植物が多く含まれます。よく似た姿でも、I. purpurea、I. tricolor、I. nil、あるいはラベルの不確かな園芸株を区別するには、種の確認が必要です。 4 5

'Grandpa Ott's'、'Star of Yelta'、'Milky Way'などの品種が花色の幅を生みます。それでも、暖かい季節の一年草であること、支えが必要なこと、種子を手の届かない所に置くことは共通します。 6 5

季節を彩る青系のつる植物として魅力がありますが、花のカーテンを楽しむ際にも、種子の安全管理を忘れないようにします。 8

栽培

種まきでは、硬い種子を浸水させるか軽く傷を付けると発芽しやすくなります。その後は夜の寒さで成長が止まらなくなる暖かい時期に植え付けます。 5 8

花後の管理もあらかじめ考えます。種子を残せばよく発芽する一方、有毒な種子や望まない場所の実生が増えます。小さな庭では翌年に苗を選り分けるより、蒴果を切り取るほうが簡単な場合があります。 5 7

必要な条件は日なた、早めの支え、水はけのよい土です。さまざまな土に耐えますが、成長が旺盛なので小さすぎる鉢はすぐ乾きます。露地では根付くと管理の負担が軽くなります。 5

支えがないと地面に広がり、隣の植物に絡みます。トレリスがあれば、季節の目隠し、金網の被覆、夏の手すりやベランダの背景として形を整えられます。つるが巻き始める時点で支えを用意します。 8

採種を管理すると、望まない実生と誤食の二つを防げます。家庭の庭では果実が熟す前に取り除くか、遊び場や動物が通る場所から離して育てます。 5

利用法

最も得意なのは素早く育つ夏の目隠しです。軽い支えを短期間で覆い、数週間で色彩と視覚的な日陰をもたらします。 8 5

季節ごとに楽しむ庭、一時的な柵、日当たりのよいベランダや、毎年植え直せる場所に向きます。一年草であることは制約であると同時に、太い枝の剪定や木質部の管理が不要という利点でもあります。 8

細く高さのある支えを最初から設置すると、姿が美しくまとまります。金網、垂直の糸、細いトレリスならすっきりした姿をつくれますが、低すぎる支えではすぐに茎がもつれた塊になります。 8 5

青紫から紫の色調は、明るい葉、白いコスモス、青いサルビア、繊細なイネ科植物と合わせやすいものです。厳密な形に抑え込むより、伸びやかな成長を生かしたほうが自然に見えます。 6

食用の種子と混同しそうな菜園の近くや、犬が果実をかじる中庭には向きません。朝の美しい花を楽しむためにも、花後の種子を継続して管理します。 5

毒性

NC Stateは人への毒性を低いものとする一方、猫、犬、馬には問題のある植物としています。症状の中心は種子に関連する嘔吐で、大量摂取では幻覚も起こることがあります。 5

子どもや動物のいる場所では、種子を手の届かない所に置き、蒴果にも触れさせないようにします。自己判断で薬用や娯楽目的に利用することは避けます。 5 6

種袋も食用の種子とは区別し、園芸用品として保管します。成長が速く花の美しい観賞植物ですが、種子を遊びの材料にしないようにします。 5

安全に扱えば、旺盛に育つ美しい一年生つる植物として役立ちます。食べられない観賞植物として栽培することが、楽しむ際の基本です。 8

主な参考文献

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。