ベニバナサワギキョウ (Lobelia cardinalis, )
ベニバナサワギキョウ(Lobelia cardinalis)はキキョウ科の多年草です。夏の終わりに鮮やかな赤い花を咲かせますが、適度に湿った土から湿潤な土が必要です。全草に摂取時に有毒なアルカロイドを含みます。
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Taken Jul 15, 2015 by OTS - Oviedo-Brenes, Federico (cc-by-nc-sa)
Taken Oct 21, 2020 by Karolina Ska (cc-by-sa)
Taken Jun 30, 2021 by Susann Friedrich (cc-by-sa)
Taken Aug 6, 2021 by Rebecca Smith (cc-by-sa)
Taken Jul 25, 2022 by Marina Schnabel (cc-by-sa)
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基本情報
ベニバナサワギキョウ(Lobelia cardinalis L.)はキキョウ科の多年草です。燃えるような赤い花を咲かせ、水辺や乾かない花壇でその色が際立ちます。 1 2 8
NC Stateは、アメリカ東部原産の湿地性多年草で、ハチドリ、チョウなどの送粉動物を引き寄せる植物としています。ぬれた土には耐えますが、長く続く乾燥は苦手です。 5
鮮烈で暖かみのある花色と、常に湿った土を求める性質の組み合わせが特徴です。水はけのよい暖かな場所を好む赤花も多いなか、本種は安定した土の湿り気を必要とします。 8 6
鉢やベランダで使う小型の一年草のロベリアとは性質が異なります。背が高く直立し、より湿った場所で野草らしい姿に育ち、食べた場合の毒性も明らかに強くなります。 5 7
見分け方
披針形で縁に鋸歯のある葉が株をつくり、直立した花茎の先に総状花序が伸びます。濃い赤色の筒状花は上下の唇の大きさが異なり、下から上へ順に開きます。 5
気候によって開花期は7〜10月です。多くの花壇で夏の終わりに輪郭が曖昧になり始めるころ、鮮やかな赤が植栽を引き締めます。 8 5
園芸品種には桃色や白花、またQueen Victoriaのような銅葉のものもあります。基本種を代表するのは カーディナルレッド と呼ばれる濃い赤で、水辺では代えがたい存在感があります。 5 7
育つ環境も同定を助けます。赤いロベリアが乾いたやせ地でよく育つなら、種の確認が必要です。L. cardinalisは、華やかな見かけから想像する以上に水分を求めます。 8
水のある場所に炎のような花色をもたらす点が、この植物の印象を強くします。植栽では 鮮紅色 と 湿った土 の両方を押さえ、その条件に合う隣の植物を選びます。 5 8
分類のポイント
分類上の受容学名は Lobelia cardinalis L.です。Wikidata、POWO、WFO、IPNIの識別情報で種とキキョウ科への所属を確認できます。 1 2 3
ロベリア属には園芸的な使い方の異なる植物が含まれます。ベランダ用の小型ロベリアとベニバナサワギキョウでは、草姿、栽培時の水分条件、毒性への注意が異なります。 4 5
英語名のcardinalは赤い色を表す言葉で、強く照りつける日差しを必要とする意味ではありません。赤い花を乾燥地と結び付けると、植え場所を誤ります。 8 6
土壌条件と毒性を判断するには種まで確かめる必要があります。「赤いロベリア」という呼び方だけでは、十分な情報になりません。 2 5
栽培
栽培の基本は 適度に湿った土から湿潤な土 です。乾燥した縁取りより、池の岸、雨庭、緩やかな溝、湿った草地、定期的に水やりする花壇が適しています。 5 8
必要な光の強さは水分条件によります。日なたでは根の周りの湿り気を十分に保ち、適度な湿り気しかない土では明るい半日陰で暑さを和らげます。 6
株分けや種まきで増やせますが、やせ地に植えたまま放置する育て方には向きません。強い施肥より、薄いマルチと夏の観察が役立ちます。 5
一般的な花壇では、植える位置を細かく考える必要があります。水を使える場所に近く、マルチで土の湿り気を保てて、株元でほかの植物との競争が少ない場所を選びます。暑さの続く週には株の状態を観察することも大切です。土壌条件が合っていればベニバナサワギキョウは弱い植物ではありませんが、乾燥への耐性が低い という性質があります。 6
花がらは種子を残すために維持しても、見た目を整えるために切ってもかまいません。整形式の庭では切るとすっきりし、自然風の植栽では少しの蒴果もよくなじみます。 8
利用
持ち味は 湿地に添える赤 です。葉姿や穏やかな花色が中心になりがちな場所で、強い縦の線をつくります。 8
スゲ類、水辺のアイリス、リグラリア、ヘレニウム、湿り気を好む大型シダと組み合わせられます。赤い花とみずみずしい緑の葉の対比が、作り込んだ装飾なしに存在感を生みます。 6
送粉動物への価値もあります。NC Stateはハチドリ、チョウ、その他の送粉動物を引き寄せるとし、雨庭や自然風の庭での魅力を挙げています。 5
乾燥した庭、水やりを意図的に控える花壇、動物が触れられる切り花には向きません。鮮やかな色でも、不適切な水分条件を補うことはできません。 8
1株だけを赤い棒のように点在させるより、小さな群れで植えるとまとまります。湿った縁に3〜5株を配置すると 統一感のある縦の線 ができ、花壇全体に散らすより水やりも容易です。 8 5
群れを繰り返すと、乾燥した夏のあとに一部の株が消えた場合にも、空白が目立ちにくくなります。 8
毒性
毒性についてNC Stateは、人、猫、犬、馬に有毒とし、人に対する重症度を中等度としています。有毒部位は花、果実、葉、根、樹液、種子、茎です。 5
毒性に関わる成分としてロベラミン、ロベリン、その他のアルカロイドが挙げられています。食べてしまった場合には、吐き気、嘔吐、下痢、唾液が増える流涎、体の力が抜ける脱力、瞳孔の散大などが起こることがあります。さらに、けいれんや昏睡、心拍のリズムが乱れる不整脈も、報告される症状に含まれます。 5 7
剪定くずにも注意し、犬、馬、子どもが触れたりかんだりできる場所に放置しません。湿地に育ち送粉動物に役立つ植物でも、毒性 は別に存在します。 5
ベニバナサワギキョウは湿った土で赤い花を楽しめる優れた多年草です。ただし、口に入れられる場所には置かず、園芸的な魅力と毒性を併せて理解する必要があります。 8 5
主な参考文献
- Wikidata, Lobelia cardinalis
- Plants of the World Online / Kew, Lobelia cardinalis
- World Flora Online, Lobelia cardinalis
- International Plant Names Index, Lobelia cardinalis
- NC State Extension, Lobelia cardinalis
- Lady Bird Johnson Wildflower Center, Lobelia cardinalis
- Wikipedia EN, Lobelia cardinalis
- Floralens, 赤い花の選集
植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。


