Red osier dogwood (Cornus sericea, L. 1771)

Cornus sericea(Cornus sericea)は北アメリカの湿地原産のミズキ科の落葉低木で、ひこばえを出して広がります。アラスカとニューファンドランドからメキシコ北部に自生し、冬に目立つ鮮紅色の若枝と、夏の終わりに熟す青みを帯びた白い果実が特徴です。

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学名Cornus sericea
属Cornus
目Cornales

Red osier dogwood, Redtwig dogwood と American dogwood

基本情報
毒性
猫と犬への毒性は知られていない
管理の難易度
低い
植物タイプ
低木 · 生け垣列
葉の性質
落葉
寿命
多年草
原産国
カナダアメリカ合衆国メキシコ
自生環境
川岸、沼沢地、湿った溝、氾濫原の縁
季節性
開花期
春夏
収穫期
夏秋
生育
休眠
冬季休眠
生育速度
8/10
成熟までの期間
3〜5年でひこばえの多い樹形となり、2〜3年目から開花
増やし方
挿し木, ひこばえ分け, 種子
気候と水やり
温度
耐寒性
耐風性
強く、風の当たる川岸にも適する
湿度
50–90 %
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
いいえ
用土
土壌pH
土壌タイプ
肥沃な土, 粘土、シルトまたは砂
塩類土壌
耐えられない
光と置き場所
日照条件

日なた

朝か夕方を中心に、1日数時間の直射日光に当てます。

日なた〜半日陰
屋外
花壇, 地植え
鉢
深鉢, 底穴のある鉢
形態
高さ150–300 cm株張り150–400 cm
葉
緑
Cornus sericea:原産地と利用法 — 葉 1
Cornus sericea:原産地と利用法 — 葉 2
Cornus sericea:原産地と利用法 — 葉 3
Cornus sericea:原産地と利用法 — 葉 4
Cornus sericea:原産地と利用法 — 葉 5
花
白クリーム大きさ2–6 cm
Cornus sericea:原産地と利用法 — 花 1
Cornus sericea:原産地と利用法 — 花 2
Cornus sericea:原産地と利用法 — 花 3
Cornus sericea:原産地と利用法 — 花 4
Cornus sericea:原産地と利用法 — 花 5
果実
白青大きさ0.6–1 cm
Cornus sericea:原産地と利用法 — 果実 1
Cornus sericea:原産地と利用法 — 果実 2
Cornus sericea:原産地と利用法 — 果実 3
Cornus sericea:原産地と利用法 — 果実 4
Cornus sericea:原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
赤緑
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹皮 1
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹皮 2
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹皮 3
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹皮 4
Cornus sericea:原産地と利用法 — 樹皮 5

世界の分布

北アメリカ温帯の大部分に自生し、北はアラスカとニューファンドランド、南はメキシコ北部とバージニアに及びます。域外では観賞用に栽培され、ヨーロッパで局地的な帰化例があります。導入・侵略性の扱いは、該当地域に限って理解する必要があります。

  • 原産3
  • 移入1
  • 侵略的1
  • カナダ
  • アメリカ合衆国
  • メキシコ
  • イギリス
  • スイス

六角形:植物が見られる地域。緑の点:原産分布域。1

基本情報

Cornus sericea (Cornus sericea L., 1771)はミズキ科ミズキ属の落葉低木です。種小名sericeaはラテン語で「絹のような」を意味し、若い葉と若枝を覆う細かな毛に由来します。目立つ特徴ではありませんが、赤い枝や白い果実とともに、本種を確認する際の安定した手がかりになります。 6 1

古い学名Cornus stoloniferaは現在、本種の異名として扱われます。この名が示すのは、根元から盛んにひこばえを出して広がる性質です。一本の幹を伸ばす樹木とは異なり、多くの枝がまとまった密な低木林となるため、湿地の景観や庭での広がり方を理解するうえで大切な特徴です。 1 3

見分け方

樹高は通常 1.5〜3 m 、幅は最大 4 m ほどになり、湿った土では速く育ちます。直立する無毛の枝は冬に鮮紅色から暗赤色になり、日なたの当年枝で最も鮮やかです。日陰の古枝は緑色が残ることがよくあります。 5 6

葉は対生し、卵形から楕円形で 長さ5〜12 cm です。葉脈は弧を描いて葉先へ集まり、花や実のない時期にもミズキ属を見分ける助けになります。秋には緑から赤橙色、さらに紫色へ変わって落葉します。 6 5

春から、ときには初夏まで、枝先にクリーム白色の平らな集散花序をつけます。その後にできる小さな核果は、夏の終わりに 青みを帯びた白色 に熟します。直径は 1 cm未満 です。 5 6

分類のポイント

Cornus sericea L.がPOWO/WCVPの受容名です。北アメリカの園芸文献には、現在は異名とされる旧名も広く残っています。

  • Cornus stolonifera Michx.(分類文献の学名)
  • Cornus sericea subsp. stolonifera (Michx.) Fosberg(分類文献の学名)
  • Cornus sericea subsp. occidentalis (Torr. & A.Gray) Fosberg(分類文献の学名)
  • Cornus sericea f. baileyi (J.M.Coult. & W.H.Evans) Fosberg(分類文献の学名)
  • Swida sericea (L.) Holub(分類文献の学名)

これらは分類文献で用いられてきた学名です。

分類によっては、シベリアやロシア極東原産のCornus albaと近いものとし、本種をその異名とする扱いもありました。現在は野外でも区別され、Cornus albaは比較的コンパクトでひこばえが少ないのに対し、Cornus sericeaは走出枝で広がり、湿った土では1季に数平方メートルを覆うことがあります。 1 2

生息地と分布

北アメリカ温帯の広い範囲に自生し、北はアラスカとニューファンドランド、南はメキシコ北部のドゥランゴ州、ヌエボ・レオン州およびバージニア州に及びます。川岸、沼沢地、溝、氾濫原の縁など、常に湿った場所に多く見られます。 8 7

耐寒性の目安は USDAゾーン2〜7 で、冬の −40 °C 程度まで耐えます。一方、自生域南部の高温多湿は苦手で、枝や葉に菌類による病気が出やすくなります。 6

ヨーロッパには観賞用に導入され、庭から逸出した例があります。スイスでは侵略的外来種の一覧に掲載され、商業的な販売が推奨されていません。この扱いは主にスイス高原に関するもので、ヨーロッパ全域に当てはまるものではありません。 9

生活環と繁殖

原産地の開花期は 5〜6月 です。受粉後の数週間で果実が育ち、夏の終わりに十分に熟します。鳥や小型哺乳類は、落葉後もしばらく残る果実を利用します。 6

本種は主に 栄養繁殖 で広がります。地面に倒れた枝が湿った土に触れると根を出し、根からも絶えずひこばえが生じます。この二つの働きによって、種子の発芽に頼らず、川岸に素早く密な低木林を形成します。 7

播種も可能ですが時間がかかります。果肉を取り除いた種子に 3〜4か月の低温処理 が必要で、発芽まで18か月ほどかかる場合があります。秋にかかと付きで枝挿しすると数週間で発根するため、育苗では播種より挿し木が好まれます。 7

利用と注意点

湿った土地の保全にも役立ちます。密でひこばえの多い根系が川岸の土をつなぎ止め、侵食を抑えます。この利用は北アメリカの自然保全機関によって記録されています。 8

観賞用には生け垣、湿り気のある花壇、単独の植栽などに用いられ、雪の庭を背景にした冬の枝色が特に好まれます。鳥や小型哺乳類を引き寄せ、春に現れるシジミチョウの仲間の幼虫の食草にもなります。 5 6

北アメリカの複数の先住民族は、乾燥した内樹皮を、タバコを加える場合もある伝統的な喫煙用混合物キニキニックに用いてきました。樹皮全体は下痢や発熱に対する収れん用途にも使われました。参照資料では猫や犬に有毒な植物には分類されていませんが、馬については専用の研究がなく不確実性が残ります。 7

品種・類似種・近縁種

枝色を楽しむ品種には、鮮紅色から緋色の 'Cardinal' 、黄金色の 'Flaviramea' 、黄色い枝とクリーム白色の斑入り葉をもつ 'Silver and Gold' があります。小さな花壇には矮性の 'Kelseyi' などが向きます。 4 5

赤い枝をもつほかのミズキ属植物と混同されやすく、次の違いが参考になります。

  • Cornus albaはシベリア原産で、枝はサンゴ紅色、樹形は比較的コンパクトです。
  • Cornus sanguineaはヨーロッパ原産で、枝は血のような赤ですが果実は黒色です。
  • Cornus amomum、Cornus racemosa、Cornus foeminaは北アメリカの種で、枝は主に緑色か赤褐色にとどまり、冬も本種ほど鮮やかにはなりません。

果実の色は、落葉後にもCornus sericeaとCornus sanguineaを見分ける最も確かな手がかりです。冬の枝色は似ていますが、前者の果実は青みを帯びた白色、後者は黒色で、同じように赤い枝をもつ両種を明瞭に区別できます。 6

主な参考文献

よくある質問

猫や犬に有毒ですか?

参照したデータベースでは猫や犬に有毒な植物には分類されていません。馬については専用の研究がなく不確実であり、この点への配慮が必要です。

枝が赤くならないのはなぜですか?

日なたの当年枝で最も鮮やかになります。古い株、日当たりの悪い株、剪定していない株は枝色が鈍くなります。春に定期的に切り戻すと若枝を更新できます。

Cornus stoloniferaとは別種ですか?

同じ植物です。Cornus stoloniferaは旧学名で、現在POWOとWCVPではCornus sericeaの異名として扱われます。

侵略的な植物ですか?

スイスでは侵略的外来種の一覧に掲載され、販売が推奨されていません。フランスを含むヨーロッパの他地域では同じ扱いは確認されておらず、主に観賞用として栽培されます。

果実は食べられますか?

生でも加熱しても食べられますが、複数の資料は苦いと記しています。一部の先住民族は冬の保存用に、アメランキエの実などの甘い果実と混ぜていました。

簡単な増やし方はありますか?

秋にかかと付きの枝を挿す方法が速く確実です。播種もできますが、数か月の低温処理と長い発芽待ちが必要です。

どの植物と混同されますか?

Cornus alba、Cornus sanguinea、Cornus amomum、Cornus racemosa、Cornus foeminaなどです。白色〜青みを帯びた本種の実は、落葉後も最も確かな識別点です。

似ている植物

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。