チョウマメ (Clitoria ternatea, L. 1753)

チョウマメ(Clitoria ternatea)はマメ科のつる植物。青い花を食品の着色に利用し、温帯では一年草として育てます。

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学名Clitoria ternatea
属Clitoria
目Fabales

チョウマメ

基本情報
毒性
猫・犬・人には有毒とはされない
管理の難易度
低い
植物タイプ
葉の性質
半常緑
寿命
多年草
原産国
カーボベルデケニアサウジアラビア
自生環境
草地、サバンナ、開けた林縁、低木地、川沿い、攪乱された土地
季節性
開花期
夏秋
収穫期
夏秋
生育
休眠
休眠しない
生育速度
8/10
成熟までの期間
播種後7〜11週間で開花。花後8〜10週間で莢が成熟
増やし方
種子
気候と水やり
温度
耐寒性
耐風性
中程度。細いつるには丈夫な支柱が必要
湿度
50–80 %
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
はい
用土
土壌pH
土壌タイプ
水はけのよい土, 石灰質土, 粘土、シルトまたは砂
塩類土壌
耐えられない
光と置き場所
日照条件

日なた

一日を通して強い直射日光が当たる場所に置きます。

日なた。非常に暑い地域では軽い日陰にも耐える
室内
サンルーム, 加温温室
屋外
日なたの花壇, 支柱付きの支持材
鉢
支柱付きの鉢, コンテナ
形態
高さ300–600 cm株張り90–180 cm
葉
緑
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 葉 1
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 葉 2
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 葉 3
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 葉 4
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 葉 5
花
青白ピンク大きさ4–5 cm
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 花 1
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 花 2
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 花 3
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 花 4
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 花 5
果実
緑茶大きさ5–8 cm
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 果実 1
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 果実 2
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 果実 3
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 果実 4
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
緑
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹皮 1
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹皮 2
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹皮 3
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹皮 4
チョウマメ(Clitoria ternatea):原産地と利用法 — 樹皮 5

世界の分布

POWOの自生域にはカーボベルデ、熱帯・南部アフリカ、アラビア半島が含まれます。草地、サバンナ、開けた林縁、低木地、川沿いなどで育ちます。

  • 原産3
  • 移入1
  • 侵略的2
  • カーボベルデ
  • ケニア
  • サウジアラビア
  • インド
  • ハワイ
  • オーストラリア

六角形:植物が見られる地域。緑の点:原産分布域。1

基本情報

チョウマメ(Clitoria ternatea L., 1753)はマメ科の草本性つる植物です。 白色または黄色の中心を持つ、深いコバルトブルーの花のために世界各地で栽培されています。 1 2

Clitoriaという属名はclitorisに由来します。 ポーランドの博物学者Jakób Breyneは花の形を人の外陰部になぞらえ、1678年にFlos clitoridis ternatensibusという名で記述しました。19世紀にはこの命名を不適切とする議論が起こり、James Edward Smithも1807年に批判しています。 7

種小名ternateaは、インドネシアのモルッカ諸島にあるテルナテ島にちなみます。 リンネはここを原産地と考えましたが、POWOが認める自生域はカーボベルデ、熱帯・南部アフリカ、アラビア半島です。 1

見分け方

細いつるは巻きつき、または地を這い、長さ3〜6 mに伸びます。 生長が速く、1シーズンで格子状の支柱を覆えます。葉は互生する複葉で、楕円形から卵形の小葉を5〜9枚つけ、各小葉の幅は数cmです。 3 4

花は葉腋に1個または2個つき、直径4〜5 cmになります。 深青色の旗弁に白色または黄色の中心が目立ちます。園芸選抜によって白花や桃色の花も見られます。 2 4

近縁のCentrosema属と同じく、花は倒生します。 花柄のねじれで上下が反転し、最も大きな花弁である旗弁が上ではなく下側に位置します。一般的なマメ科の花と異なる、この向きが見分ける手がかりです。 7

花後8〜10週間で平たい莢が成熟し、急にはじけて種子を飛ばします。 この散布の仕組みは、栽培場所の外で速やかに帰化する性質にもつながります。 3

分類のポイント

Clitoria ternatea L.はPOWOの受容学名です。 この属には、つる性または直立性のマメ科植物が数十種含まれます。同種には白花のvar. alba Berhaut、黄色がかった花のf. flaviflora Chiov.、基本型より葉が細いvar. angustifolia Hochst. ex Baker f.などの形が記載されてきました。 1

これらはいずれも単一の植物種に結びつく形です。園芸選抜では花色が変わるため、花色だけよりも、受容学名Clitoria ternateaが同定の確かな目安になります。 1

生息地と分布

POWOの自生域にはカーボベルデ、熱帯・南部アフリカ、アラビア半島が含まれます。草地、サバンナ、開けた林縁、低木地、川沿いなどで育ちます。 1 3

古くに東南アジアへ持ち込まれ、その後は熱帯各地へ広まりました。ハワイでは1871年には帰化が記録され、現在はインド、タイ、マレーシア、オーストラリア、熱帯アメリカの広い範囲に生育します。地域によって栽培植物から侵略的外来植物まで扱いが異なります。 5

太平洋諸島を対象としたPIERの評価では、リスクは10点中9点です。河岸、池の周辺、攪乱された土地へ侵入し、在来植物を圧迫する可能性が評価の理由です。 5

生活環と繁殖

硬い種皮に傷をつけてから播くと、3〜6日で発芽します。その後、播種から7〜11週間で開花するため、温帯でも一年草として花を楽しめる速さがあります。 3

熱帯では多年草ですが、0 °Cを下回る霜で枯れるため、寒い地域では一年草として扱います。マメ科植物として根に共生する土壌細菌を通じて窒素を固定し、やせた土でも生長できます。この性質から緑肥や飼料にも利用されます。 4 3

受粉には、倒生した花を体重で押し開くことのできるハナバチなどの昆虫が関わります。平たい莢は熟すと急にはじけ、離れた場所へ種子を放出します。この性質も原産域外での帰化を促します。 3

利用と注意点

青い花は天然の食品用色素として知られています。アントシアニンが東南アジアの米料理、飲料、菓子を染め、マレーシアのnasi kerabuにも使われます。液体の酸性度によって紫や桃色へ変わります。米国FDAは2025年、花の抽出色素の使用範囲をシリアル、クラッカー、チップスなどへ拡大しました。これは米国の制度に関する情報です。 8 6

植物組織にはサイクロタイドという小さな環状ペプチドもあり、殺虫活性が記録されています。伝統的なアーユルヴェーダではaparajitaの名で記憶や思考に関連づけられてきました。根には瀉下・利尿目的の伝統利用がありますが、管理された利用の範囲にとどまります。 8 3

猫、犬、人に対する毒性はないとされますが、馬については公表データが乏しく不明です。栽培時にはハダニ、コナジラミ、炭疽病、細菌性軟腐病に注意が必要です。 9 4

品種・類似種・近縁種

園芸選抜は主に花色と花形の違いによるもので、花弁の多いDouble Blueや白花・桃色花が種子として流通します。これらの流通上の区分が、そのまま別の植物学的変種を意味するわけではありません。 2

英名butterfly peaは北米のCentrosema virginianumにも使われます。こちらも倒生する花ですが、旗弁は凹面状ではなく平らで、距のように長い萼片があります。この特徴からspurred butterfly peaとも呼ばれます。 7

北米産の同属種Clitoria marianaも似ています。原典では旗弁が下向きに垂れる姿を、Clitoria ternateaの立った旗弁と対比しています。これら3種を区別する際は、共通名だけで判断せず、学名全体を確認することが大切です。 7

主な参考文献

よくある質問

チョウマメはアジア原産ですか?

いいえ。種小名はテルナテ島にちなみますが、POWOの自生域は熱帯・南部アフリカとアラビア半島です。東南アジアは古い導入・帰化地域です。

猫や犬に有毒ですか?

猫、犬、人に有毒とはされません。馬については公表データが不足し不明です。

飲み物の花色が紫になるのはなぜ?

青いアントシアニンが液体のpHに反応します。レモンなどの酸を加えると青から紫、さらに桃色へ変化します。

温帯で露地栽培できますか?

霜で枯れるため屋外で越冬できません。春に播く一年草にするか、冬は鉢を暖房した温室やサンルームへ取り込みます。

似た植物はありますか?

平らな旗弁と距を持つCentrosema virginianumと、旗弁が下向きに垂れるClitoria marianaがよく似ています。

Clitoriaの名の由来は?

Jakób Breyneが1678年に花の形を人の外陰部になぞらえてFlos clitoridis ternatensibusと呼びました。19世紀には命名の適切さをめぐり批判もありました。

似ている植物

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。