ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius, (L.) Raf. ex DC. 1838)

ダンドボロギク(Erechtites hieraciifolius)は、北アメリカ東部から西インド諸島、熱帯アメリカ原産のキク科の一年草です。焼け跡や掘り返されたばかりの土にいち早く生え、森林の伐採跡や道端に広がりますが、周囲の植生が茂ると自然に減少します。

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学名Erechtites hieraciifolius
属Erechtites
目Asterales

ダンドボロギク, American burnweed, Fireweed と Pilewort

基本情報
毒性
有毒 : 人(子どもを含む) · 要確認 : 猫, 犬, 馬 と 動物
管理の難易度
低い
植物タイプ
一年生草本 · 雑草 · 侵略的雑草 · 薬用 · 有毒植物 · 送粉者を呼ぶ植物
葉の性質
落葉
寿命
一年草
原産国
アメリカ合衆国カナダ
自生環境
日当たりのよい撹乱地。焼け跡、森林伐採跡、道路・鉄道沿い、溝、工事現場、湿地の縁
季節性
開花期
夏秋
生育
休眠
休眠しない
生育速度
8/10
成熟までの期間
夏の終わりから秋に開花し、暖かい季節には複数世代を生じる場合があります
増やし方
種子
気候と水やり
耐寒性
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
はい
用土
土壌pH
土壌タイプ
撹乱された土壌, 湿った土, 礫質土
塩類土壌
耐えられる
光と置き場所
日照条件

日なた

朝か夕方を中心に、1日数時間の直射日光に当てます。

日なたを好み、軽い半日陰にも耐えます
屋外
道端, 鉄道沿線, 未利用地
形態
高さ40–300 cm
葉
緑
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 葉 1
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 葉 2
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 葉 3
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 葉 4
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 葉 5
花
白黄
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 花 1
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 花 2
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 花 3
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 花 4
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 花 5
果実
茶白
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 果実 1
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 果実 2
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 果実 3
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 果実 4
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
緑
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹皮 1
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹皮 2
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹皮 3
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹皮 4
ダンドボロギク (Erechtites hieraciifolius):原産地と利用法 — 樹皮 5

世界の分布

自生域はニューファンドランド島西部からサスカチュワン州、南はフロリダ州南部とテキサス州東部まで広がり、西インド諸島と熱帯アメリカにも分布します。フランスのINPNは、コルシカ島とグアドループの少数の記録を誤記録とし、定着個体群を確認していません。自生域外では広く帰化し、世界の複数の地域で侵略的な雑草となっています。

  • 原産2
  • 移入3
  • 侵略的2
  • アメリカ合衆国
  • カナダ
  • 中国
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • ハワイ
  • ポーランド

六角形:植物が見られる地域。緑の点:原産分布域。1

基本情報

ダンドボロギク(Erechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC.、1838年)は、キク科タケダグサ属の一年草です。 1 2

リンネが最初にSenecio hieraciifoliusとして記載した植物で、ラフィネスクがタケダグサ属へ移し、ド・カンドルが1838年にその名を正式に発表しました。 1 9

英名のAmerican burnweed、fireweed、pilewortは、生態や昔の利用に由来します。前二者は焼け跡にいち早く生える性質、後者は痔を意味する英語pilesに関連し、かつて痔に用いたことを示します。 10 3

見分け方

頑丈な株を作り、しばしば茎が数本に分かれます。草丈は土の肥沃さや発芽時期により、通常40 cm〜3 mです。太く緑色で中空の茎は触れると折れやすく、開花前の見分けにも役立ちます。 2 4

互生する単葉は長さ5〜20 cm、幅0.5〜6.5 cmです。切れ込みのないものから深く裂けるものまで個体差が大きく、鋸歯のある縁は野生のレタス類を思わせますが、近縁であることを示す特徴ではありません。下部の葉には柄があり、上部の葉は柄がなく茎を抱くことが多くあります。どの部分も揉むと強い芳香を放ち、多くの観察者には不快な臭いと感じられます。この臭いも野外での手掛かりになります。 2 6

頭花には舌状花がなく、黄白色からクリーム白色、ときにピンクを帯びる筒状花だけが集まります。夏の終わりから秋に、茎の先で円錐状にまとまって咲きます。その後、タンポポに似た白い綿毛状の冠毛を持つ細い糸状の痩果ができ、風で効率よく運ばれます。 5 4

分類のポイント

POWOが受容する学名は、キク科のErechtites hieraciifolius (L.) Raf. ex DC.で、発表年は1838年です。 1

複数の属に置かれてきた経緯から、異名が多くあります。基礎異名のSenecio hieraciifolius L.、Neoceis hieraciifolia (L.) Cass.、Ptileris hieraciifolius (L.) Raf.などです。Erechtites hieracifolia (L.) Raf.という別綴りも、北アメリカの文献でなおよく見られます。 2 1

植物誌によっては、E. hieraciifolius var. cacalioidesやvar. megalocarpusなどの変種を認めます。主な区別は痩果の大きさと生育地にあり、アメリカ北東部の砂浜や塩性湿地の縁に生える海岸型も含まれます。 5 2

生息地と分布

原産地はニューファンドランド島西部からサスカチュワン州に及び、南へはフロリダ州南部とテキサス州東部まで広がります。西インド諸島や熱帯アメリカにも分布します。 2 1

撹乱された土を利用する典型的な先駆植物で、極端に乾いた場所を除き、道路沿い、鉄道沿い、溝、工事現場、森林伐採跡など、幅広い環境に進出します。特に新しい焼け跡では、火災による落葉層の除去と発芽の直接的な促進が定着を助けます。大きな撹乱の翌年に多くなり、その後は植生が茂るにつれて減り、元の水準へ戻っていきます。 2 6

フランス本土では不在とされています。INPNは、コルシカ島とグアドループの少数の報告を誤記録と分類し、フランス領内で定着した個体群を確認していません。 8

自生域を離れると広く帰化し、ハワイ、中国、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドなどで侵略的な雑草となっています。中央ヨーロッパでは、従来は定着に適さないと考えられていたポーランドの一部の泥炭地にも進出しています。 2 3

生活環と繁殖

直根を持つ一年草で、原産地の暖かい地域では1回の生育期に複数世代を生じることがあります。光の当たる裸地で素早く発芽し、木が根こそぎ倒れる程度の小さな撹乱にも反応します。 2 6

花が見られるのは夏の終わりから秋です。蜜は少ないものの花粉に富み、主にハチ類のうち狩りバチなどが送粉し、ミツバチ類やヤドリバエ類も訪れます。 4 6

ひとつの頭花から多数の糸状の痩果ができ、白い冠毛で風に乗って遠くまで散布されます。このため、新たに撹乱された場所を素早く再び占めることができます。草食哺乳類は苦みと強い臭いのある葉を通常避けるので、若い株も食害を受けにくくなっています。 6

利用と注意点

地上部全体に、セネシオニンやセネシフィリンを含む肝毒性のあるピロリジジンアルカロイドが存在します。米国FDAも、この化合物群の肝毒性を明示しています。 7

カリブ地域の伝統医療では、生葉の煎液を腹痛に用いる例があります。ただしTRAMILの評価は、内服を厳密に最長2日に限り、妊婦、授乳中の人、12歳未満の子どもには禁忌としています。 7

北アメリカの複数の資料には、若葉を生または加熱して食べる記録があります。強いコショウのような風味は、不快と感じられることもあります。ピロリジジンアルカロイドを含むため、習慣的または長期間の摂取は勧められません。 10 7

農業上は観賞用や飼料用の利点がなく、主に雑草として、結実前の刈り取りや抜き取りで管理されます。作物畑や若い植林地では、密生すると他の実生の定着を一時的に妨げることがあります。 4

品種・類似種・近縁種

栽培化されていない野生種で、園芸品種はありません。植物誌が区別するのは、塩性湿地の海岸型var. cacalioidesなど、自然に生じた変種です。 5

fireweedという英名は、アカバナ科の多年草Chamerion angustifoliumとの混同を招きます。こちらは高い総状花序にピンクの花を付け、北アメリカでもfireweedと呼ばれます。火災後の環境を利用し、同じ通称を持つ点は共通しますが、花の生態も毒性も同じではありません。 3

野外でより混同しやすいのは、舌状花のない頭花と冠毛のある痩果を持つ、他のキク科の路傍植物、特にErigeron属の仲間です。枝分かれした株姿、揉んだときの強い臭い、同じ株でも形が大きく変わる葉を併せて見ると、ダンドボロギクを身近な類似種から区別しやすくなります。 6

主な参考文献

よくある質問

ダンドボロギクには毒がありますか?

はい。地上部全体に肝毒性のあるピロリジジンアルカロイドを含みます。伝統的な内服利用はありますが、TRAMILは最長2日とし、妊婦、授乳中の人、12歳未満の子どもには禁忌としています。

焼け跡によく生えるのはなぜですか?

火災で地表の落葉層がなくなるとともに、種子の発芽が直接促されます。裸地に光が届く期間を利用して増え、その後の数年間で自然に減少します。

ピンクの花を咲かせるfireweedと同じ植物ですか?

別の植物です。英名fireweedは、アカバナ科の多年草Chamerion angustifoliumにも使われます。こちらはピンクの花を高い総状花序に付けます。両種とも焼け跡に生えますが、近縁ではありません。

フランスにも生えていますか?

フランス本土では不在とされています。INPNはコルシカ島とグアドループの少数の記録を誤記録とし、フランス領内で定着した個体群を確認していません。

ダンドボロギクは食べられますか?

若葉を生や加熱して食べる記録があり、強いコショウのような風味があります。ただし、ピロリジジンアルカロイドを含むため、習慣的または長期間の摂取は勧められません。

侵略的に広がる植物ですか?

北アメリカの自生域では、一般的な先駆性の雑草で、大きな問題とはされていません。一方、ハワイ、アジア、オセアニアや、近年進出したポーランドの一部の泥炭地では、侵略的とされています。

似ている植物

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。