クロタネソウ (Nigella damascena, )
クロタネソウ(Nigella damascena)はキンポウゲ科の一年草です。涼しい季節に育ち、とても細かな葉、青や白の花、装飾的な果実が特徴です。軽やかな花壇、切り花、ドライフラワーに向き、食用の種子を利用するNigella sativaとは区別します。
続きを読むクロタネソウ, ニゲラ, Love-in-a-mist と Love in a mist






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Taken Jul 30, 2020 by dragongid (cc-by-sa)
Taken Jun 20, 2021 by Kieran Brennan (cc-by-sa)
Taken Aug 4, 2022 by Jim Knopf (cc-by-sa)
Taken Aug 28, 2022 by Häxa Noita (cc-by-sa)
Taken Jul 26, 2020 by Dieter Wagner (cc-by-sa)
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基本情報
クロタネソウ(Nigella damascena L.)は、透けるような葉と装飾的な果実が魅力の、青い花を咲かせる一年草です。キンポウゲ科に属し、ワスレナグサやネモフィラが属するムラサキ科とは異なります。 1 8
POWO、WFO、IPNI、WikidataはNigella damascenaという受容名を確認しています。同属のNigella sativaは種子を利用するために育てられますが、クロタネソウの用途は主に観賞です。両者を区別することが大切です。 2 3 4
NC Stateは、変わった姿の花とフラワーアレンジメントに使う果実を楽しむ、涼しい時期の一年草として紹介しています。土を耕せるようになったら、その場所に直接種をまきます。 5
青い花を組み合わせると、ムスカリよりも軽やかな青色を加え、ネモフィラより輪郭のはっきりした姿を見せます。花だけでなく、糸のように細い葉もその印象をつくります。 8 5
小さな花でも目を引くのは、この組み合わせのためです。深く裂けた葉、葉に包まれたつぼみ、特徴的な果実が繊細な構造をつくります。青色を楽しむと同時に、植物全体のシルエットも味わえます。 8 5
見分け方
つぼみを包む非常に細かな葉が、霧のような姿をつくるのが見分ける手がかりです。英名love-in-a-mistはこの姿にちなみ、花は緑の霧の上に載っているように見えます。 5 7
花色には青、白、紫がかった色、ピンクがあり、品種や種子混合によって変わります。NC Stateは深く細かく裂けた葉の上に一輪ずつ咲く花を挙げ、切り花としての価値も示しています。 5
花後には、角のような突起をもつ卵形の蒴果が花に劣らず装飾的になります。乾燥させやすく、ドライフラワーとして観賞期間を延ばせます。 5 8
草丈は幅があり、よく見られる範囲は30~75 cmです。肥沃すぎる土や密植では倒れやすく、日なたでまきすぎずに育てた株は輪郭がはっきりします。 5
分類のポイント
分類上の受容名はNigella damascena L.です。Nigella属はキンポウゲ科に属します。同科にはアネモネ、キンポウゲ、ヘレボルス、デルフィニウムなども含まれますが、それぞれの性質は大きく異なります。 2 3
とくに区別したいのはNigella sativaです。料理で使うニゲラの種子が知られていても、その利用を根拠なくクロタネソウに当てはめることはできません。本種は観賞用として扱います。 7 5
Miss Jekyll、Persian Jewels、Delft Blueなどの品種や種子混合では、花色や模様が変わります。ただし基本的な育て方は、直まきする一年草として共通しています。 6 5
青い花という色だけで見るよりも、クロタネソウという種として見ると特徴が分かります。花、葉、蒴果、短い一年草の生活環を一緒に捉えられます。 8 1
栽培
クロタネソウには直まきが向いています。育ってからの植え替えを若い根が嫌うため、間隔を空けてまき、必要なら間引きます。大きくなった苗を移すより、この方法が適しています。 5
土は特別に肥沃でなくてよく、水はけを確保し、育ち始めは適度な水分を保ちます。NC Stateは日なたを勧め、排水がよければ粘土質、壌土、砂質の土も挙げています。 5
涼しい気候では時期をずらして数回まくと、開花を長く楽しめます。暑い気候では生活環が早く終わるので、夏中咲き続ける花ではなく、季節の初めに楽しむ一年草として使います。 5 8
ドライフラワーには、蒴果が十分に育ち、開きすぎる前に切り取ります。そうすると、ふくらみと角のある輪郭が保たれます。 5
秋が穏やかな地域では秋まきで早く育つ株が得られ、寒い地域では春まきが取り組みやすい方法です。どちらも細かく整えた土にまき、薄く土をかけます。初期に表土が乾いて硬くなると、それだけで発芽が不ぞろいになる場合があります。 5 6
利用法
とくに向く使い方は軽やかな花壇です。コテージ風の縁取り、一年草の混植、日なたの鉢植え、切り花、ドライフラワーで楽しめます。多年草のように空間を埋め続けるより、季節の移り変わりを描きます。 8 5
ヒナゲシ、ヤグルマギク、アンミ、ネモフィラ、繊細なイネ科草本、一重咲きのバラなどとよく合います。周囲に余白を保つことが大切で、隣の植物が茂りすぎると細かな葉が隠れてしまいます。 8
アレンジメントでは、青い花が終わった後を蒴果が引き継ぎます。この果実があることで、単に繊細な一年草という印象よりも長い観賞価値をもたらします。 5
鉢植えには十分な深さのある容器を使い、種を密にまきすぎないようにします。窮屈なプランターでは茎が軟弱になりやすく、広い容器の方が自然で風通しのよい姿をつくれます。 8 6
植物の多い花壇では、密な塊よりも小さな流れをつくって植えると姿が引き立ちます。低い多年草の間で伸ばし、季節の後半には蒴果をいくつか残します。こうすれば、旺盛に広がらせずに長い間その姿を楽しめます。 8 5
注意点
確認されている情報では、犬と猫への毒性は非毒性の区分で、馬については資料がありません。NC Stateの園芸解説でも、特定の毒性に関する警告は前面に出されていません。 5 2
注意の中心は食用との混同です。ニゲラという名はNigella sativaを連想させますが、近い仲間というだけでN. damascenaの種子を香辛料として紹介することはできません。 7
栽培上の問題には、密まき、植え替え、急な暑さ、茎の倒伏、こぼれ種が挙げられます。自然風の庭では実生が長所になる一方、整った花壇では種ができる前に切り取ります。 5 8
花と蒴果の両方を楽しみたいとき、クロタネソウは青い一年草の有力な選択肢です。葉と果実も魅力を担うので、花色だけでなく植物全体の姿を生かして使います。 8 1
主な参考文献
- Wikidata, Nigella damascena
- Plants of the World Online / Kew, Nigella damascena
- World Flora Online, Nigella damascena
- International Plant Names Index, Nigella damascena
- NC State Extension, Nigella damascena
- Royal Horticultural Society, Nigella damascena 検索結果
- Wikipedia EN, Nigella damascena
- Floralens, 青い花の選集
植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。


