エンダイブ (Cichorium endivia, L. 1753)

エンダイブ(Cichorium endivia)はキク科の一年生または二年生の野菜で、苦味のある葉をサラダなどに利用します。広い葉をもつスカロール型と、細かく切れ込むフリゼ型の二つの園芸群があります。フランスで同じ「endive」の名で販売されるウィットルーフとは別種です。

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学名Cichorium endivia
属Cichorium
目Asterales

エンダイブ, Endive, Escarole と Cultivated endive

基本情報
毒性
葉は食用で、顕著な毒性はありません。
管理の難易度
低い
植物タイプ
葉の性質
落葉
寿命
一年草
原産国
エジプトトルコ
自生環境
冷涼期の家庭菜園や野菜畑。林縁や荒地に一時的に逸出することもあります。
季節性
開花期
夏
収穫期
夏秋冬
生育
休眠
休眠しない
生育速度
7/10
成熟までの期間
種類と季節により、種まきから収穫まで70–110日。
増やし方
種子, 保護環境での播種
気候と水やり
温度
耐寒性
耐風性
強い。低く柔軟なロゼットを形成します。
湿度
40–70 %
水やり
ごく少量
少なめ
普通
多め
非常に多い
耐乾性
いいえ
用土
土壌pH
土壌タイプ
湿った土, 肥沃な土
塩類土壌
耐えられない
光と置き場所
日照条件

日なた

穏やかな日差しを好み、夏は半日陰。
屋外
菜園の畝, コンテナ
鉢
コンテナ
形態
高さ25–120 cm株張り25–40 cm
葉
緑黄
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 葉 1
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 葉 2
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 葉 3
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 葉 4
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 葉 5
花
青
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 花 1
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 花 2
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 花 3
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 花 4
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 花 5
果実
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 果実 1
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 果実 2
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 果実 3
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 果実 4
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 果実 5
樹形・草姿
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹形・草姿 1
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹形・草姿 2
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹形・草姿 3
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹形・草姿 4
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹形・草姿 5
樹皮
緑
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹皮 1
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹皮 2
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹皮 3
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹皮 4
エンダイブ(Cichorium endivia):原産地と利用法 — 樹皮 5

世界の分布

Cichorium endiviaは栽培起源の植物で、厳密な起源地域はエジプトや近東周辺の東地中海沿岸に限られます。栽培はヨーロッパ全体、さらに世界の温帯へと広がりました。起源地域以外の記録はほとんどが播種された株で、持続的な帰化はまれです。

  • 原産2
  • 移入1
  • エジプト
  • 近東
  • インド

六角形:植物が見られる地域。緑の点:原産分布域。1

基本情報

エンダイブ(Cichorium endivia L.)はキク科の一年生または二年生の野菜で、ロゼット状に広がる苦味のある葉を食用にします。リンネが1753年にこの名で記載しましたが、それ以来、厳密に野生といえる個体群は見つかっていません。人の栽培によって生まれ、維持されてきた栽培起源の植物です。 1 3

フランス語の日常語でendiveと呼ばれるのは、別種Cichorium intybusの根を暗所で軟白したウィットルーフです。これに対しエンダイブは畑で緑の葉を育てる植物です。暗所で根を促成する方法と、屋外で葉を育てる方法を区別すると、同じ名で呼ばれる二つの野菜を理解しやすくなります。スカロール型とフリゼ型が主な園芸群です。 2 4

見分け方

地表近くに葉を広げるロゼットが、エンダイブの基本の姿です。スカロール型は鮮緑色から濃緑色の幅広い葉をもち、表面は滑らか、またはわずかに波打ちます。フリゼ型の葉は細かく切れ込み、縮れて、縁がレース状に見えます。 3 2

ロゼットの中心部も目印になります。軟白すると淡黄色になり、緑色で苦味の残る外葉と対照的です。収穫前に葉を束ねたり不透明な覆いをかけたりして10–15日間軟白すると、苦味がはっきり和らぎます。 4 3

最初の栽培期を過ぎても畑に残すと、分枝する花茎が立ち上がり、高さ1 mを超えることもあります。キクニガナ属に特徴的な空色の小さな頭花がつき、一つの頭花は一朝だけ開きます。野菜栽培ではその前に収穫するため、花を見る機会は多くありません。 5 1

分類のポイント

1753年の記載名Cichorium endivia L.が、この植物の学名です。Cichorium属に含まれる種は少数ですが、エンダイブの園芸的な多様性から多くの種内分類名が生まれました。以下の名称は、現在は同じ受容分類群の異名として整理されています。

  • Cichorium endivia var. crispum (Mill.) DC.:フリゼ型の群です。
  • Cichorium endivia var. latifolium DC.:スカロール型の群です。
  • Cichorium endivia var. sativum DC.:栽培型に用いられた歴史的名称です。
  • Cichorium pumilum Jacq.:小型の形で、別の亜種として扱われることもあります。

これら四つの名称は同じ受容分類群Cichorium endiviaに関連づけられています。園芸上の異名だけでなく学名を確認すると、混同を減らせます。別の注意点として、Cichorium intybus var. endiviaは他種に属する組合せ名であり、古い園芸書では誤って代用されることがあります。 1 7

生息地と分布

エジプトと近東周辺の東地中海沿岸が、エンダイブという栽培起源の植物の起源地域です。この推定起源地域の外では、明確な野生個体群は認められていません。 1 5

栽培は早くから地中海沿岸全域へ、続いて温帯ヨーロッパ全体へ広がりました。15–20 °Cを好む冷涼期の植物で、25 °Cを超えると葉の苦味が増し、抽苔も早くなるため、盛夏の栽培には制約があります。 4 6

現在は世界各地で栽培され、主に秋冬の野菜畑を占め、露地でも無加温の施設でも育てられます。庭から逸出することは少なく、林縁や荒地の記録も近隣の栽培地に結びついた一時的なもので、持続的な定着には至っていません。 3 2

生活環と繁殖

エンダイブの栄養生長は一栽培期で進みます。冷涼な条件では1–2週間で発芽し、スカロール型では広い葉、フリゼ型では切れ込んだ葉のロゼットが速やかに育ちます。必要に応じ10–15日間軟白し、この段階で収穫します。 4 2

収穫せずに越冬した株や、夏の暑さで早く生殖段階に入った株は抽苔します。通常は二年目に花茎を伸ばし、自家受粉する空色の頭花をつけ、その後、短い冠毛のある乾いた種子を実らせます。栽培では葉を収穫するため、この段階をほぼ避けます。 5 3

増殖方法は種まきに限られます。畑へ直まきするか苗床にまき、ごく薄く土をかけます。春から夏の時期をずらした栽培では、本葉4–5枚の段階で苗を植え替えます。 2 4

利用と注意点

主な用途は食用です。葉はサラダに、特にスカロール型では軟白した中心葉を生で利用します。地中海沿岸のさまざまな食文化では、スープやグラタンにも用いられます。イタリアのスープscarola e fagioliにも入り、一部の形では近縁のCichorium intybusと同様、根がコーヒー代用品に使われました。 3 4 8

エンダイブには顕著な毒性はなく、葉は生でも加熱しても食べられ、既知の食の危険はありません。軟白していない外葉や抽苔した株では苦味が強まり、食べやすさは下がりますが、それ自体が衛生上の問題を示すものではありません。 4 2

品種・類似種・近縁種

多数の栽培品種は別種ではなく、二つの園芸群に分かれる選抜系統です。Frisée de MeauxとFrisée Wallonneは細裂葉のフリゼ型、Scarole Géante MaraîchèreとScarole Cornet de Bordeauxは広葉型です。Frisée Wallonneは、スカロール型では難しい−3 °Cまでの軽い霜にも比較的よく耐えます。種を選ぶ際は、園芸群、播種期、耐寒性を確認します。 2

見間違えやすい植物には、次のようなものがあります。

  • Cichorium intybus:キクニガナ。暗所で促成するウィットルーフを通じ、フランス語のendiveという名が共通します。
  • Lactuca sativa:レタス。葉を摘んで収穫する一部の型が若いロゼットに似ています。
  • 近縁の観賞用や野生のチコリ類:苦味や草姿が異なります。

endiveという通称は二種を指す一方、二名法の学名は一種を特定します。種子や商品にその名がある場合は、Cichorium intybusの根を暗所で促成するウィットルーフか、Cichorium endiviaの緑葉のロゼットかを確認することが大切です。 1 5

主な参考文献

よくある質問

エンダイブは店で売られるチコリと同じですか?

同じとは限りません。フランスでendiveと呼ばれるものは通常、Cichorium intybusの根を暗所で軟白して作るウィットルーフです。エンダイブは別種のCichorium endiviaで、畑で緑の葉を育てるスカロール型やフリゼ型を指します。

スカロール型とフリゼ型の違いは?

どちらもCichorium endiviaです。スカロール型は幅広く滑らか、または少し波打つ葉をもち、味も穏やかです。フリゼ型は葉が細かく裂けて縮れ、外側ほど苦味が強くなります。

エンダイブに毒性はありますか?

ありません。Cichorium endiviaの葉は生でも加熱しても食べられます。軟白していない株や抽苔した株では苦味が強く、好みが分かれますが、既知の食の危険はありません。

収穫前に中心を軟白するのはなぜですか?

葉を束ねるか不透明な覆いをかけ、中心に10–15日間光を当てないようにします。苦味が和らぎ、料理で好まれる淡黄色の中心葉になります。

種まきと収穫の時期は?

目標の収穫時期に合わせ、春から夏に順次まきます。種類と気候により、種まきからロゼットを収穫できるまで70–110日かかります。

どの植物と間違えやすいですか?

キクニガナのCichorium intybusとの混同が特に多く、ウィットルーフを通じてフランス語のendiveという名が重なります。二種の識別には学名が最も確かな手がかりです。

エンダイブの原産地は?

栽培起源の植物で、起源地域はエジプトや近東周辺の東地中海沿岸に限られます。そこからヨーロッパ全体、さらに世界の温帯へと栽培が広がりました。

似ている植物

植物の毒性について不明な点がある場合は、植物学または獣医学の専門家にご相談ください。